園長のご挨拶

「ともに育ちあう」保育を大切に

●保育に対する考え方

大谷幼稚園では、「みんなでともに育ちあう」真宗保育の考え方を軸に、子どもたちの自主性を尊重し、一人ひとりを大切に教育しています。先生との距離が近く、担任の枠を超えて全員が子どもたちをしっかりと見守っています。だから、子どもたちはどの先生も大好き!安心できる環境の中でのびのびと自由に遊びながら、自分で考え、自分の思いをしっかり持って生きていける力を育んでほしいと思っています。また、私自身も積極的に現場に入り、保護者の方と沢山お話しすることを重視しています。子どもたちだけではなく保護者の方も来園が楽しみになる、「ホッとする」と言っていただける、信頼関係と雰囲気の良さは当園の自慢です。子どもと先生、先生と保護者の方、みんなが関わり合い、「みんなでともに」保育に取り組んでいます。

●園生活で大切にしていること

本園ではふだんの園生活を通して、自分で考えて自分のからだをコントロールする、基本的な「生活能力」を身につけてほしいと思っています。例えば、子どもたちが毎日手を洗うのに利用する水道の蛇口。センサーやレバー式ではなくあえて「ひねる方式」を採用しています。すると、ちょうど良い水量にするにはどうすれば良いか、子どもたちは自分の指先を使って考え、感覚を学びます。そのほかにも「しゃがむ・踏ん張る・立ち上がる」動作が身に付く和式トイレをはじめ、園舎の様々な場所で子どもたちが自分で考え・学びながらも興味や冒険心を持って過ごせるように工夫をしています。

●成長の目標

本園では全て先生主導で保育を進めるのではなく、子どもたち自身が考えた発想や意見を大切にした「一緒に進めていく保育」を心がけています。子どもたちが自由な発想で過ごせる時間も多くとっており、時には学年の垣根を越えて、広い保育室や園庭でいきいきダイナミックに遊びます。子どもたちの考えた遊びやアイデアにこちらが驚かされることも!たくさんのお友だちや先生と関わる園生活の中で、自分の意見や自由な発想を持つことで、相手の気持ちも大切にしたり、様々な場面で自分で考え・判断し・行動する「生きる力」を身につけていってほしいと願っています。

大谷幼稚園 園長

竹田 ひとみ

大谷幼稚園 園長 竹田ひとみ
ベンチに座る園児3人

本園の教育について

一人ひとりの個性を認め、まぶしく輝かせたい

大谷幼稚園では、仏教の教えが示す「人間が大好きです」の心をもって幼児の保育を実践します。また、浄土真宗を開かれた親鸞聖人の教えを礎にした幼児たちとの関わりを保ちながら、幼児の発達を促します。

幼稚園の保育は、何よりもその場での生活体験を重視します。本園は、「幼稚園教育要領」に準拠した教育課程を編成して子どもたちの保育に当たりますが、常にご家庭と連携しながら子どもたちのよりよき発達を目指して、毎日の楽しい幼稚園生活を準備していきます。

さらに、大谷大学の附属幼稚園として教育研究に呼応・連携しながら、本園の保育実践をすすめています。大学生のお兄さんお姉さんとの関わりは、子どもたちにとってフレッシュな刺激になり、情操教育を育てるためにも役立ちます。

いま複雑な社会状況、さまざまな個別事情のもとに生きる子どもたちが、それぞれに自分の人生を生き生きと過ごせる時空間を確保すること、そして「あるがままの」子どもを受け入れ、共に生きともに育つことが私たちの務めと考えています。

最初に伝えるのは「合掌」です。仏さまに向かい目を閉じて手を合わせることで自然と心が落ち着くのです。穏やかな心で自分の思い、そして相手の思いも大切にできる「ほとけの心」を育てていきます。

教育方針

  • すなおで、すこやかで、思いやりのある明るい子どもに育てます。
  • きまりある生活がたのしく、なかよくできる子どもに育てます。
  • 正しいことばづかい、正しい行いのできる子どもに育てます。

保育目標

  • 子どもたちの持つ「どきどき・わくわく」を芽吹かせ、「のびのび・いきいき」育てる
  • ヒト・コト・モノとの出会いを大切にし、ともに育ち合う
みんなで目を閉じて手を合わせる

沿 革

  • 1965年11月 真宗大谷学園、幼稚園設置認可
  • 1966年竣工式、第1回入園式、開園式
    廣小路亨園長就任
  • 1967年4歳児、5歳児各2学級、運動場拡張
  • 1969年園舎増築、運動場整備、各年齢各3学級
  • 1970年4歳児4学級、5歳児3学級
  • 1971年園則定員280名、全8学級
  • 1977年廣小路亨名誉園長
    園家順一園長就任
  • 1979年通園バスガレージ、園庭通路スロープ設置
  • 1982年講堂改築(保育室設置)、遊戯室改装、全9学級
  • 1984年幼児用手洗い改装、全8学級
  • 1985年11月 創立20周年記念式典挙行
  • 1992年全7学級
  • 1993年3年保育(3歳児)2学級募集
  • 1995年1月 大学の教育機構に編入(大谷大学附属園)
    藤田照彦園長就任
  • 1996年11月 創立30周年記念式典挙行
  • 2000年9月 全室冷暖房空調設備整備
  • 2002年預かり保育事業開始
  • 2012年5月 佐賀枝夏文園長就任
    7月 新園舎完成竣工式典、及び竣工祝賀会挙行
  • 2014年4月 徳岡博已園長就任
  • 2016年12月 創立50周年記念式典挙行
  • 2018年4月 竹田ひとみ園長就任
  • 2021年4年保育(満3歳児)開設
園内の全景

施設紹介

ふだんの園生活に「のびのび・どきどき・いきいき」を!!

子ども達の「のびのび・どきどき・いきいき」の体験を大切にする本園では、園内施設のすべてに意味があり願いが込められています。

通園バスの駐車場から園内には、陸橋を渡って移動します。園庭で遊ぶお友達を見て、早く一緒に遊びたいとの思いや期待感も育みます。また、どの保育室の子ども達もすぐに園庭へ出られるように、園舎の設計を回廊仕様としています。

2階から覗く園児たち
1階フロアマップ
2階フロアマップ

1F

講堂
講堂

「ののさまのへや」は、みんなが集う部屋。お参りしたり、運動あそびやごっこあそびもします。

ワークスペース仲良く遊ぶ園児たち
ワークスペース

おもちゃの棚や絵本コーナーがあり、クラスの枠をこえて、学年が横つながりで遊べる空間になっています。

トイレ
トイレ

どのトイレにも和式タイプを多く取り入れています。しゃがむ・ふんばる・立ち上がる動作は、自分の足で体を支える大切な力を育てます。

保育室でゲームをする園児たち
保育室

床・壁・棚etc あたたかみのある木材をたくさん使っています。木目は子どもたちの心を落ち着け、穏やかにします。また、ゆとりを持った保育を行うために、定員35名の教室に平均17名の園児が生活しています。

預かり保育で絵お描く女児
預かり保育室

フローリングの床に畳のコーナーを設けた家庭的な雰囲気の部屋で、異年齢で交流しながら遊びます。

水飲み場
水道

自分で蛇口をひねってまわす。毎日使っていくうちに、ひねり具合で水の量も調整できるようになります。「ひねる」は脳を活性化させる手の大事な動きです。

園庭
園庭

菩提樹をはじめ、四季折々を楽しめる樹木や草木がたくさんあります。

畑で作業をする園児たち

野菜を植え、育て、収穫し、食する喜びをみんなで経験します。

2F

多目的保育室
多目的保育室

多目的室の本棚には、子どもたちの大好きな絵本がいっぱい。隣のクッキングルームでお料理し、時には「ランチルーム」として、時には「お母さんたち(保護者会)の会議室」としても使います。

クッキングルーム
クッキングルーム

畑でとれた野菜を使って、子供たちと料理をしたり、預かり保育でおやつ作りをしています。

プール
プール

水あそびが大好きな子どもたち。大きなプールは、より子どもたちの心を開放的にします。

回廊で外を見る園児たち
回廊

バス児が登降園時に使う通路であり、園内をめぐることができる通路でもあります。宇治陵の樹々が間近に眺められ、ピクニック気分でごっこあそびをしたり、お弁当を食べたりもしています。

通園バスに乗り込む園児

アクセス

バスのアイコン
京阪宇治交通バス「幼稚園前」下車すぐ
電車のアイコン
JR奈良線または地下鉄東西線「六地蔵駅」下車
徒歩15分