園長のご挨拶

「ともに育ちあう」保育を大切に

●大谷幼稚園が大切にしていること

大谷幼稚園では、「ともに生きともに育ちあう」真宗保育の理念をもとに、子ども達一人ひとりと丁寧に向き合い、自主性を大切にしながら教育しています。
子ども達は、園生活を過ごす中で、たくさんのヒト、モノ、コトに出会い、泣いたり笑ったり、悩んだり喜んだり、いろいろな感情を震わせながら様々な力を育んでいきます。
一人ではできなかった事も、友達の刺激を受けたり先生やおうちの人の応援を力に変えてできる事がひとつずつ増えていくのです。
そんな子ども達から、先生や保護者もたくさんの事に気付かされ学びながら、また、
子ども達をまんなかに先生、保護者がともに悩んだり共感しあい育ち合っていけるあたたかい幼稚園でありたいと思っています。

●一人ひとりの子どもと向き合うということ

家庭という守られた温かい環境から、社会に出て家族以外の人と初めて集団生活をする場が幼稚園です。初めて感じる緊張や戸惑いが、園で生活しながらひとつずつ楽しさや喜びに変わっていき、卒園するころには幼稚園が大好きな場所になってもらえるように、
先生達は子ども達に寄り添っています。
子ども達は顔や名前が一人ひとり違うように、持っている個性も様々です。
その為、クラスによって子ども達の興味や関心も違います。「幼稚園教育要領」に準拠した教育課程を編成し、常に子どもの姿を観察しながら、クラスの子ども達の姿に沿った日々の計画を立てています。より良き発達を目指して、先生達は子ども達と日々向き合っています。

●保育の中で育ってほしいこと

成長していく中で、人生の土台作りとなる幼稚園生活。心も体も柔軟な子ども達は、目にしたもの、耳にしたことをすぐに記憶し吸収していきます。頭で覚えた知識はすぐに記憶されどんどん詰め込まれていく反面、容量が一杯になると必要でなくなった記憶は、次々に消されていってしまいます。
しかし、実際に目で見て感じた色、耳で聴き感じた音、鼻で嗅ぎ分け感じたにおい、舌で味わい感じた味、肌で触れて感じた感触、それら心を震わせ感じた経験は、頭で覚えた知識と違い、大人になっても記憶され、こころのねっこになっていきます。
心が満たされ育っていくと、相手の気持ちを感じる力、自分で考え判断する力もついていきます。柔軟な心が育つよう、保育の中で人間の持つ五感をしっかり働かせながら土・水・木々・風・空気など様々なものに触れ、味わい、感じられる子どもに育ってほしいと思います。

大谷幼稚園 園長

緒方 知子

大谷幼稚園 園長 緒方知子
ベンチに座る園児3人

本園の教育について

一人ひとりの個性を認め、まぶしく輝かせたい

大谷幼稚園では、仏教の教えが示す「人間が大好きです」の心をもって幼児の保育を実践します。また、浄土真宗を開かれた親鸞聖人の教えを礎にした幼児たちとの関わりを保ちながら、幼児の発達を促します。

幼稚園の保育は、何よりもその場での生活体験を重視します。本園は、「幼稚園教育要領」に準拠した教育課程を編成して子どもたちの保育に当たりますが、常にご家庭と連携しながら子どもたちのよりよき発達を目指して、毎日の楽しい幼稚園生活を準備していきます。

さらに、大谷大学の附属幼稚園として教育研究に呼応・連携しながら、本園の保育実践をすすめています。大学生のお兄さんお姉さんとの関わりは、子どもたちにとってフレッシュな刺激になり、情操教育を育てるためにも役立ちます。

いま複雑な社会状況、さまざまな個別事情のもとに生きる子どもたちが、それぞれに自分の人生を生き生きと過ごせる時空間を確保すること、そして「あるがままの」子どもを受け入れ、共に生きともに育つことが私たちの務めと考えています。

最初に伝えるのは「合掌」です。仏さまに向かい目を閉じて手を合わせることで自然と心が落ち着くのです。穏やかな心で自分の思い、そして相手の思いも大切にできる「ほとけの心」を育てていきます。

教育方針

  • すなおで、すこやかで、思いやりのある明るい子どもに育てます。
  • きまりある生活がたのしく、なかよくできる子どもに育てます。
  • 正しいことばづかい、正しい行いのできる子どもに育てます。

保育目標

  • 子どもたちの持つ「どきどき・わくわく」を芽吹かせ、「のびのび・いきいき」育てる
  • ヒト・コト・モノとの出会いを大切にし、ともに育ち合う
みんなで目を閉じて手を合わせる

沿 革

  • 1965年11月 真宗大谷学園、幼稚園設置認可
  • 1966年竣工式、第1回入園式、開園式
    廣小路亨園長就任
  • 1967年4歳児、5歳児各2学級、運動場拡張
  • 1969年園舎増築、運動場整備、各年齢各3学級
  • 1970年4歳児4学級、5歳児3学級
  • 1971年園則定員280名、全8学級
  • 1977年廣小路亨名誉園長
    園家順一園長就任
  • 1979年通園バスガレージ、園庭通路スロープ設置
  • 1982年講堂改築(保育室設置)、遊戯室改装、全9学級
  • 1984年幼児用手洗い改装、全8学級
  • 1985年11月 創立20周年記念式典挙行
  • 1992年全7学級
  • 1993年3年保育(3歳児)2学級募集
  • 1995年1月 大学の教育機構に編入(大谷大学附属園)
    藤田照彦園長就任
  • 1996年11月 創立30周年記念式典挙行
  • 2000年9月 全室冷暖房空調設備整備
  • 2002年預かり保育事業開始
  • 2012年5月 佐賀枝夏文園長就任
    7月 新園舎完成竣工式典、及び竣工祝賀会挙行
  • 2014年4月 徳岡博已園長就任
  • 2016年12月 創立50周年記念式典挙行
  • 2018年4月 竹田ひとみ園長就任
  • 2021年4年保育(満3歳児)開設
  • 2024年4月 緒方知子 園長就任
園内の全景

施設紹介

ふだんの園生活に「のびのび・どきどき・いきいき」を!!

子ども達の「のびのび・どきどき・いきいき」の体験を大切にする本園では、園内施設のすべてに意味があり願いが込められています。

通園バスの駐車場から園内には、陸橋を渡って移動します。園庭で遊ぶお友達を見て、早く一緒に遊びたいとの思いや期待感も育みます。また、どの保育室の子ども達もすぐに園庭へ出られるように、園舎の設計を回廊仕様としています。

2階から覗く園児たち
1階フロアマップ
2階フロアマップ

1F

講堂
講堂

「ののさまのへや」は、みんなが集う部屋。お参りしたり、運動あそびやごっこあそびもします。

ワークスペース仲良く遊ぶ園児たち
ワークスペース

おもちゃの棚や絵本コーナーがあり、クラスの枠をこえて、学年が横つながりで遊べる空間になっています。

トイレ
トイレ

どのトイレにも和式タイプを多く取り入れています。しゃがむ・ふんばる・立ち上がる動作は、自分の足で体を支える大切な力を育てます。

保育室でゲームをする園児たち
保育室

床・壁・棚etc あたたかみのある木材をたくさん使っています。木目は子どもたちの心を落ち着け、穏やかにします。また、ゆとりを持った保育を行うために、定員35名の教室に平均17名の園児が生活しています。

預かり保育で絵お描く女児
預かり保育室

フローリングの床に畳のコーナーを設けた家庭的な雰囲気の部屋で、異年齢で交流しながら遊びます。

水飲み場
水道

自分で蛇口をひねってまわす。毎日使っていくうちに、ひねり具合で水の量も調整できるようになります。「ひねる」は脳を活性化させる手の大事な動きです。

園庭
園庭

菩提樹をはじめ、四季折々を楽しめる樹木や草木がたくさんあります。

畑で作業をする園児たち

野菜を植え、育て、収穫し、食する喜びをみんなで経験します。

2F

多目的保育室
多目的保育室

多目的室の本棚には、子どもたちの大好きな絵本がいっぱい。隣のクッキングルームでお料理し、時には「ランチルーム」として、時には「お母さんたち(保護者会)の会議室」としても使います。

クッキングルーム
クッキングルーム

畑でとれた野菜を使って、子供たちと料理をしたり、預かり保育でおやつ作りをしています。

プール
プール

水あそびが大好きな子どもたち。大きなプールは、より子どもたちの心を開放的にします。

回廊で外を見る園児たち
回廊

バス児が登降園時に使う通路であり、園内をめぐることができる通路でもあります。宇治陵の樹々が間近に眺められ、ピクニック気分でごっこあそびをしたり、お弁当を食べたりもしています。

通園バスに乗り込む園児

アクセス

バスのアイコン
京阪宇治交通バス「幼稚園前」下車すぐ
電車のアイコン
JR奈良線または地下鉄東西線「六地蔵駅」下車
徒歩15分